6月になり、アジサイも咲き、梅雨らしさを感じられる時期になりました。今年の梅雨入りは早く、降れば土砂降りの雨・・・この夏も、長雨や巨大な台風が心配です。
さて、5月20日に、災害対策基本法が改正され施行されました。新しく変わった点はいくつかありますが、私たちがまず知っておくべきなことは、警戒レベルの「レベル4相当」の表記が、「避難勧告・避難指示」の2種類だったものが、「避難指示」の一つになったと言うことです。
これまで、避難勧告も警戒レベル4,避難指示も警戒レベル4に相当し、「逃げるべきか」の判断に迷ったうことにもつながっていました。表記を「避難指示」に一本化することにより、『指示が出たのだから、逃げなければならない!』と気づき行動することで、身の安全が守られやすくなることが期待できます。もちろん、それは、私たち一人一人の情報収集、判断、行動にかかっているので、その意味を正しく理解しておくことが必要です。
警戒レベルに関する情報や、避難についての情報は、ニュース速報や携帯への配信など、さまざまな方法で配信されています。警戒レベルは5段階で、警戒レベル5は災害がまさに発生している状況を示します。警戒レベル4で「避難指示」相当になるため、私たちは警戒レベル4が出た時には、それぞれが身を守る安全な場所へ難を逃れる行動をしなければなりません。なお、高齢者等避難に時間がかかる方は、警戒レベル3で避難行動を開始することになっています。
とはいえ、『高齢者ではないから、レベル4が出るまで大丈夫』と思うことなく、みんながそれぞれ早めの行動を意識し、避難に時間がかかる人をサポートしながら、早めの避難行動をとることが大切でしょう。
「指示待ち人間にはなってはいけません」と言う言葉は、職場の社員教育でよく聞かれる言葉ですが、災害が起こりそうなときこそ、行政からの「避難指示」を待つのではなく、自分が置かれている状況や環境に応じた判断と行動をとらなければなりません。
そのためにも、日頃から備えて、また、危険が迫っている際にはどのような行動をとればいいのかも、平時の今、再確認しておきたいものです。今回の改正では、一人での避難が難しい方への支援についても、より具体的な取り組みが盛り込まれています。その話はまた改めて見ていきたいと思います。
今年の夏は、適度に暑く、適度に雨が降り、適度に日照りがあり、穏やかな夏らしい夏になりますように。誰もが、夏を楽しく過ごせますように。
蒸し暑く、疲れやすい季節です。涼しさの確保と、水分補給を忘れずに、お過ごしください。