12月12日の京都新聞に滋賀県米原市に大型の風力発電施設建設の計画が報じられた。
計画が持ち上がっているこの山間部は、国の天然記念物イヌワシが生息するのに必要な場所であり、また県の「イヌワシ・クマタカの保護、生息環境保全ゾーン」に指定されている地域となっている。絶滅危惧種クマタカの営巣地があるほか、秋の渡りのシーズンには希少種のサシバなど数千羽、他のタカを含めると1万羽を越えるタカが渡りのルートとして使っており集中してこの地域を通過する。タカも風を利用するため風車と競合することは必至だ。このため建設によりイヌワシをはじめ猛禽類の風車への衝突死などが懸念される。
事業者が米原市や県などにすでに提出した「環境配慮書」にも「（鳥類が風車に衝突する）バードストライクの可能性がある」と報告している。人類の英知とはどういうものかよく考える必要がありそうだ。
この配慮書の縦覧と意見書の受付は12月15日（消印有効）となっている。

（かわせみ）

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