消防団の活動で拍子木を叩きながら火廼用心の夜回りをしていた。昨年廃業された散髪屋さんの前を通った。「俺、ここの散髪屋さんに通ってん。」と私。「俺もですわ。」と後輩。私「今、どこで散髪してんの?」後輩「家でですわ。」私「俺も家で丸刈りや。」そんな会話をしながら、これまた廃業された饅頭屋さんの前を通る。「寂しなったな。」とぽつり。かつて上鳥羽商店街と言われた旧街道沿い営業している店は数軒のみになってしまった。寒い夜空に拍子木の乾いた音だけが響く。昨年丸刈りにした髪も大分と伸びた。もう少し暖かい日が続くようになったら切ろうかな。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。