「吾輩はウイルスである。名前はまだない」⁉

新型コロナウイルス感染症の拡大が続いています。非常事態宣言も出される中、毎日どうやって過ごせばよいのか…?と、私自身も戸惑っているのが正直なところです。でもこんな時こそ、現象を広い視野から理解することは重要でもあり、助けにもなると実感しています。今日はそういう観点から、いくつか記事を紹介したいと思います。
(どの記事も結構長いです。こういう時私は、ブラウザの読み上げ機能を使います。日本語の読み上げはイマイチですが、画面で全部読むことに比べると疲労度が全く違います)

まずは協生農法を提唱・実践している船橋真俊さんの記事。専門性の高い話なのだと思いますが、「吾輩はウイルスである」とウイルスの視点に立って、私たちがどう生きる必要があるかがわかりやすく綴られています。ウイルスは宿主がなければ生きられませんから、本当は人間を大事に思っています。だから毒性の低いタイプへと進化するほうが、人間にもウイルスにもオトク。でもそうならないことがあるのはなぜか?今回はどうなるのか?


続いては歴史研究者の藤原辰史さんによる記事。スペイン風邪の大流行という歴史をていねいに紐解きつつ、今を生きる指針が語られます。


サピエンス全史』の著者、ハラリ氏がニューズウィークに緊急寄稿した記事が日本語訳されています。


なんと図解している人が!


感染症が蔓延するようなとき、人の心は荒みがちになり、疑心暗鬼や様々な背景から差別や暴力も増えてしまいます。けれどもそれは何の解決にもならないどころか、感染症を拡大させる要因にすらなります。日本心理学会が特設ページを設けています。テレワークをする人へのアドバイスや、ウイルスについて子どもと話すことの大切さなどと並んで、差別の抑止についての情報もあります。


ニューヨーク在住のゴスペル・プロデューサーの打木希揺子さんの記事からは、希望も湧いてきます。


最後に2つ。
ドイツのシュタンマイヤー大統領のスピーチです。上に紹介してきた記事も踏まえると、これは本当に「戦争ではない」のだと思います。


そしてこんな現象も。考えさせられます。


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西垣順子<大阪市立大学 大学教育研究センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など。


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