節分が過ぎ、暦の上では春になりました。ここ数日は暖かいという予報でしたが、また週末から寒くなるとのことで、まさに三寒四温で春本番へ向かって季節は変わっていくようです。寒暖差で身体が疲れやすく体調をくずしやすくなるので、衣類の調整には気を遣わねばなりません。
先月、地元の自治会さんに呼んでいただいて、防災に関する研修講演会を行いました。内容は、「まずは自分の備えをやっていきましょう」ということを呼びかけるものです。毎度おなじみの内容です。会場となった自治会は、ハザードマップを見ても危険がほとんどなく、過去の経験を思い返しても大きな被災経験もなく、安心して住いを築ける場所です。住民の皆さんもその点はよくご存じで、災害が起こることはなんとなく遠い場所の話のように思われているようでした。
しかし、大地震が起こったことを考えると、仮にその場所は強固な地盤に守られて一帯は無事だったとしても、周囲は家や道路に損傷が発生します。電線や水道管の破損でライフラインは止まり、道路の損傷やお店が破壊され物流が止まります。大きな災害になればなるほど、広域に被害が及ぶため、ライフラインや道路の修理をする人の到着は時間がかかるでしょう。地震や自然災害の直接の影響はあまりうけなかったとしても、その後の社会変動による影響は受けるでしょう。そう考えると、自宅に飲食物の備蓄や、トイレの備蓄が必要です。
災害に備える話をするときには、「ハザードマップを見ましょう」というのは必ず言われます。たしかに、洪水で水深がどれぐらいになる可能性があるのか、土砂災害に見舞われる可能性があるのか、高潮や津波がどのように押し寄せるのかを、あらかじめ把握しておくことは、災害に備える際に重要な情報です。ただ、ハザードマップを確認したときに、「あ、私の家はハザードは無さそう。安心!よかった!」で終わらないことも、大切なことです。もっと広域なハザードマップを見ると、街がどのような被害を受けるか、どのような広さで被害を受けるかがわかります。そのときに道やインフラやお店が受ける被害とその影響を考えると、災害が他人事である人はいないはずです。
私たちの社会は様々につながっています。人々はスマホやSNSなど通信網でつながっていますが、ひとたび通信網が機能しなくなると、ネットや電話回線を利用した繫がりは途絶えます。水、ガス、電気はそれぞれ管や線によって送られてきますが、それらが損傷すると届かなくなります。通信販売も、店頭販売も、デリバリーも、物流が途絶えると商品は手に入らなくなります。災害が起こるということは、どこかでこれらの繫がりが損傷する可能性を持っています。
「もしも、急に使えなくなったら」を想定しながら、備えていくことが大切です。
年度末、春からの新しい生活に向かって、備えを増やしていきましょう。
そして、生活習慣として「トイレは早めに行く」というのも、特に電車や車移動をする方には意識していただきたいと思います。