トイレを改修しなくても使いやすくするグッズを更に教えて下さい

手すりが欲しい時には壁に付けなくても置くだけの手すりがいくつかあります。置くだけの手すりは購入しても良いのですが、介護保険の貸与の対象になることがあるので、介護保険を使う状況になれば借りることが出来ます。
前回お話しした介護ショップで扱っている便座に貼り付けたり、置いて使用するクッションは購入するものですが、リウマチの様に膝が悪くて低い便座では座りづらい人のために座面を高くする補高便座は介護保険の対象です。補高便座はかなり厚みのある便座ですが、それでも座るのが大変な方や、体格の良い人を便座に座らせる介助などには、便座が上下してくれる簡易電動昇降便座がおススメです。便座の方が電動で高く上がって迎えに来てくれるので、高い位置で座ることが出来ます。座ったら、そのままの状態で電動で便座が下がって行きます。便座が高いままだと足が付かない人も、低くなるといきみやすくなります。そして再び立つ時は便座が上がって行って、そこからゆっくり立ち上がることが出来ます。介護保険対象とは言え、10万円を超えるので自己負担が必要になりますが、ご本人の立ち上がりが楽なだけでなく、介助する際にも高い所に座らせる方が楽なので、介護をする人にとっても便利です。また、上下に動くだけでなく斜めに設定することも可能です。斜めにして後ろを高く前を低くすることで、後ろからお尻を押してくれる様な形になって、立ち上がりやすくなります。家族によっては便座が低い方が良い人もいるでしょうし、高いままだと足が付かず排泄しづらいので、その人が快適な様に自動で高さを調節できるのはとても便利です。

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※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。