10月の下旬に娘の暮らす長野県に家内と家内の母を連れて旅行に行った。諏訪地域を中心に回ったが1日安曇野まで車を走らせた。映画の中で見た有名な湧水地帯の水車が回る景色を一度見たかったからだ。広大なワサビ田の歴史を語る説明版に興味深い文言を見つけた。日本平定を目指す朝廷軍坂上田村麻呂の侵略を受け、朝廷軍の横暴ぶりに苦しむ住民を救うべく立ち上がった豪族の物語だ。私は、歴史の授業で坂上田村麻呂の進軍を蝦夷地征伐と習った。それを朝廷軍の侵略と記してあったことに驚きを覚えた。立場が代わればその認識は正反対になってしまう。今となれば何が正義かよく分からないが、強大な力に苦しめられる弱者の為に立ち上がった者の勇気を称える気持ちの方が強い。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。