はやいもので、今年もあと残すところ3か月。今年も暑い夏が長引くかと思いきや、最近は朝夕がめっきり秋らしくなってきました。夜中に窓を開けておくと寒いと感じることもあります。秋がやってきました。
さて、前回のコラムでは私は「登山の秋」にしたいと書きましたが、秋の楽しみと言えばやはり食べ物であり、「食欲の秋」が私を含む多くの人の楽しみであるのは、言うまでもないでしょう。今年はサンマが豊漁のようですが、魚を始め、梨、ブドウ、柿、栗、松茸など旬の食べ物もバラエティ豊かです。
そんな食欲の秋には、旬の食べ物を楽しむ以外にも、家庭の非常食を見直す絶好のタイミングです。
非常食は長期保存が可能な防災用に作られたものを備蓄するだけでなく、日ごろから利用する食品を定期的に消費しながら買い足す「ローリングストック法」で管理するのが良いでしょう。米やパスタや蕎麦などの日持ちのする乾麺、カレーやパスタソースなどレトルトのもの、水やお茶などペットボトル等で買い置きしているもの、缶詰やレトルトの食材、時々食べたくなるカップ麺など、いつも利用する食べ物やお菓子のストックを常時「何かあっても1週間分ぐらいは家の中に籠り食べられるぐらいの量」を買い置き、買い足し、使いながら備蓄を維持する方法がローリングストックです。
ローリングストック法の優れている点は、災害等に備えにおいて、普段から食べ慣れている食品を選ぶことで、災害時にも安心して食事ができます。防災用のレトルトご飯、缶詰、乾パンなどは便利ですが、そればかり続くと避難生活での食生活の質の維持が難しいです。また、ご家庭に乳幼児や高齢者がいる場合、ローリングストックで食べなれた食べられる食品がいつでもあると、いつでも安心して必要な食事ができるでしょう。
余談ですが、私は先日、某レトルトカレーの種類が豊富なお店に行き、全種類を買ってきました。いくつか食べ、おいしいものを再度購入し、現在の私の備蓄食料は、カレーが充実しています。レトルトなので旬の味ではないのですが、デザートのフルーツに合うようなカレーを探したり、トッピングを作って載せてみたり、それなりに楽しく使いながら備蓄品を充実させました。
これからますます深まる秋。旬の味覚を楽しみながら、ローリングストックでの備蓄と備蓄品の利用および補充を行ってください。「食欲の秋」を今楽しむだけでなく、季節の食べ物をしっかり食べて備える「備蓄の秋」もこの秋の活動に加えましょう。
あっという間に冬が来て年末年始がやってきます。防災グッズを冬装備に変更することも、そろそろやっておかねばなりませんね.
