ケリ研究会の人の話によると前回抱卵に失敗したつがいが、2回目の抱卵を始めたらしい。しかし、今回も目立つ場所だという事だ。このつがいは、捕食者に卵を食べられたり、農作業中に巣を壊されたり、6年目らしいがまだ一度も子育てに成功してないそうだ。野生での寿命を考えると個体数の減少につながる事も考えられる。ずうっとこのケリを見守りながらさぞ歯痒いことだろう。しかし、卵を食べる動物もそれで生きているのだからと見守る姿勢に徹しておられることに感心した。自然をケリと言う鳥の視点からだけでなくもっと大きく自然を観ておられる。感情的な自然愛護ではない。見習わなくては。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。