ここ数年野菜を育てる事が難しくなったと思う事が多かったが、今年の立春以降に種を蒔いた野菜の生育は、珍しく順調で畝ごとに違う野菜の鮮やかな緑のパッチワークが、とても美しい。それを見ていると心も晴れる。ここ数年の苦労が報われた気分だ。長年続けて来た無農薬の野菜作りを諦めるという選択肢もチラついた。夏の異常な高温や降水量の少ない環境の中、米や野菜の高値が続いている。昔なら大飢饉になっていたかもしれない。その傾向は、今後も続くことが予想される。一時の安息かもしれないが、工夫を凝らしながらなんとか凌いで行きたい。諦めたくないから。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。