桜が満開となり燕の姿を見かけるようになった。路地の畑では、冬越しの野菜は、収穫時期が過ぎ花を咲かせている。立春に種を蒔いた菜っ葉の収穫が始まった。春の七草もすっかり種を付け夏草が発芽し始めた。暫くの間冬草と夏草が混在する季節だ。育苗農家では、そろそろ夏野菜の苗の出荷が始まる。田中農園では、十分に気温が上がるのを待って夏野菜の種を蒔くので、まだ準備を始める段階だ。先日堆肥の材料にするキノコの廃菌床をもらいに行った。うず高く積まれた廃菌床のブロックを軽トラックに積み込んでいると一番下の地際から蛙が出て来た。どうやって潜り込んだのか冬眠中の蛙を少し早く起こしてしまった。重たいお布団から這いずり出る苦労が無くなったと許してもらいたい。餌になる虫たちもそろそろ活動を始めるだろう。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。