温暖化の影響が有ろうが無かろうがそれなりに春はやって来る。長い冬を経験した野菜は、花芽を宿し子孫を残す準備を始める。将来に不安が有ろうが無かろうが子孫を残す準備をする。一見機械的な繰り返しのように思えるが、途絶える事無く繰り返される。途絶えてしまわない為に。駆け出しの百姓だった私に父がよく言っていた「この秋は、雨か嵐か分からねど今日の務めの田草取るらん」将来を案ずるも今やるべき事をやっておこう。昨年キノコバエらしきものの食害を受けた同じ畑、同じ作型のほうれん草、今年は、順調に育っている。今年は、去年と違う。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。