ビニールハウスの中にジョウビタキが入っていた。よく見かける小鳥だがハウスに入って来たのは初めてだ。春先は、小鳥たちにとって食べ物が少ない季節なのだと思う。虫はいないし木の実や落ち穂を食べ尽くし種を付けた雑草もない。これから暫く花が咲き虫たちが活動を始めるまではひもじい日々がつづくのだ。そんな時、暖かく、寝ぼけた虫のいるビニールハウスを見つけたのだと思う。人間は怖いが、居心地のいいハウスが気に入ってしまったのか今日もいた。そのうち人間は、自分に危害を加える存在ではない事を学習するのだと思う。しかし、自分達と言う認識は無いと思うので、友達を連れてくることは無いと思う。ヒヨドリもこの季節野菜をよく食べえる。こちらは、食害と言える程食べる。以前は、キャベツやブロッコリーの外葉をよく喰っていたが、最近は、ほうれん草や小松菜もよく食べる。これも学習の成果であると思うが、農家としては、あまり賢くなって欲しくない。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。