節分が過ぎました。しかし例年、2月は寒いのですが、この週末は雪が降る地域では大雪の影響が心配され、雪が降らない地域でも積雪が心配されています。温かく、安全に、過ごされていますか？

ところで、災害とはどのようなものかを考えると、「地震」や「台風」などの自然現象を思い浮かべる人は少なくないと思います。しかし実際は、それらの自然現象は、人の生活を脅かすような大きな威力を持っているものの、自然現象そのものが災害というわけではありません。私たちの生活が脅かされるかどうか、私たちの生命が脅かされるかどうかは、その自然の猛威が訪れた時に、私たちの生活環境がどのような状態にあるかに寄ります。つまり、十分に頑丈な家に住んでいれば、防風が吹き荒れても平気でしょうし、水はけのよい高台に住んでいれば、台風が長雨と洪水をもたらしたとしても、大きな影響は受けずに過ごせるであろう、ということです。逆に、風雨に飛ばされそうな屋根であれば、台風が来たらひとたまりもないでしょう。

私は日ごろ、地域の防災について考えることがしばしばありますが、その中で想定する自然現象は、台風や地震です。私の生活環境では、雪はちらつく程度にしか降りませんし、山の噴火もなさそうなので、普段、想定することはありません。山の噴火は、近くに山がないという環境であるため、なかなか考える機会がないのですが、一方で、雪は普段はちらつく程度か、朝起きるとうっすら積もっていることが稀にある程度ですが、もっと稀には雪が積もることがあります。

普段、雪に接することがない者にとって、例えばクリスマス時期に雪が降り積もることは、ホワイトクリスマスなどといって、ちょっとロマンチックに感じたり、うれしく思うこともあります。しかし、実際のところ、雪がふると生活が大混乱です。交通は麻痺し、そのせいで、生活に大きな影響がでます。道を歩くと滑って転び、車の運転で無理をすると滑ってぶつかったり、立ち往生することになります。

同じ「降雪、積雪」という自然現象が起こっても、起こる混乱は違うものです。

この週末は、日本全国、寒く、凍結や積雪が心配です。普段、雪や低温に慣れていない地域にお住まいの方は、「たぶん大丈夫」という気持ちを切り替えて、慎重に安全を守れるように行動しましょう。時間に余裕を持って行動することが大切です。また、無理に行動せず予定を変更することも必要かもしれません。冬場には降雪積雪がある地域の方も、安全には気を付けて、この週末の寒さへの対策を続けていきましょう。

終わらない冬はないのですが、何事も、その真っ最中が厳しく辛い・・・でも、自然の猛威と上手に付き合いながら、暮らしていくことが必要です。この週末が過ぎても、寒い時期はもう少し続くので、冬用の備蓄品や準備品を、これから春になるまで、点検しながらもしもの時に備えましょう。ご安全にお過ごしください。