父の代から使っていた小鍬の柄が折れた。折れた柄は、何故か捨てられなくて取っておいた。暫くして鎌の柄が折れた。そうだ短くなった鍬の柄を鎌の柄に再利用しよう。折れた鍬の柄を適当な長さに切り、鎌から外した刃の付け根を差し込む為の切込みを鋸で入れた。鎌の刃を柄の切込みに差し込みビス止めすることにした。そして切込みが広がらず刃ががたつかない様に刃の付け根部分の柄に鉄の輪っかをはめ込む。鉄の輪っかに合わせて柄をナイフで削り、微調整しながら叩き込んだ。今まで何気なく使っていた鎌がこんな風に作られていたのかと思うと同時に愛着も生まれた。研ぎながら長く使いたい。次は、鍬の修理だ。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。