今年もあっという間に12月。最後の1か月となりました。猛暑の夏から暑さが長引き、秋をほぼ感じぬままに冬の時期になりました。
さて、年末年始は家族や親族と会う機会も増えます。友人知人と会う機会も増えるでしょう。これからのことを話し合う良い機会です。未来の暮らしに備えていきましょう。
是非話し合っていただきたいことが2つあります。
1つ目は、これからの自分の望みをお互いに伝えあうことです。
どんなふうに生きていきたいか、最後までどのように生きていきたいかを、話してみてください。
昔は、お正月を越えると人は1歳歳をとったと言います。毎年、みんなが平等に1歳ずつ年を重ねていきます。そして、1年分成長していくとともに、1年分の人生の時間を過ごしていきます。その間に、いろんなことがあるでしょう。病気になること、怪我をすること。
まだ今は若くても、ずっと先の未来を考えてみましょう。どこで過ごしたいでしょうか。どのように過ごしたいでしょうか。病気になったときはどうでしょうか。元気なときはどうでしょうか。行きたいところはあるでしょうか。好きな食べ物や嫌いな食べ物はあるでしょうか。
これからの人生について、希望をお互いに伝えあいましょう。
2つ目は、防災について情報を共有しておくことです。
地震がきたら、どうしますか?避難をするなら、何処へ逃げますか?台風が来て避難が必要になったら、どこへ逃げますか?備えはしているでしょうか。最近の体調や服薬状態はどうでしょうか。一人で逃げることはできますか?階段を上ったり、降りたりできるでしょうか。一人や家族では難しそうなことは何でしょうか。持って逃げるものの用意はできていますか?食料や飲料水は備蓄しているでしょうか。
誰もが、災害なんてきっとないはず、と心のどこかで思っています。
同時に、もしかしたら、どうしようもない状態になるかもしれないと怯える気持ちもあるでしょう。
みんなで集まると、何となく大丈夫だと思う雰囲気になるかもしれません。
でも、その時にみんなで話をしたことが、後になって役に立つということがあるかもしれません。
もちろん、何も起こらないのが一番です。
しかし、今年の夏の長引いた暑さや、毎回超巨大になる台風など、年々激しくなる自然の猛威や、もういつ起こっても不思議ではない南海トラフ大地震のことを考えると、話をして情報を共有しておくことが、あとで大きな役にたつかもしれません。
年末も年始も、備えていきましょう。