保護者の孤立解消が急務:不登校をめぐって

前回記事「不登校をめぐる危なっかしい動向」のその後の動きを紹介します。
東京新聞が全体像をまとめている記事がありました。


前回の記事では、板橋区はスダチ(会社名)と「連携」すると決めておらず「話を聞いただけ」だと書きましたが、連携に向けて進みつつはあったようです。


東京新聞の記事にも少し書かれていますが、国会議員も含めて政治家からの後押しもあるようです。


実は、心理学者の中に、スダチと連携している人もいるのです。不正をしているわけではありませんが、研究倫理上、大きな問題だと思います。こちらの心理士の方が、問題点のポイントを解説しておられます。


板橋区とスダチの連携話はひとまず消えたようには思います。しかし、不登校が増え続けている現状は、こういう会社にとってはビジネスチャンスなのでしょう。子どもたちを守るためには、保護者の孤立(特に母親の孤立)の解消が急務です。こちらの方の体験談が参考になると思うのですが、お母さんたちは、子どもと学校、夫など他の家族、親族との間で板挟みになって苦しんでいることが多いです。また昨今は、「不登校でも良いよ」という態度をとる人が増えてきているのですが(それ自体は悪いことではありませんが)、有害な無関心であることも少なくなく、当事者と保護者の孤立が深まることもあります。


以前に照会したことのあるカモラジオ(学校にいかないカモラジオ)の放送も続いています。ぜひとも、ゆるっと聞いてください。京都新聞に紹介していただきました。


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西垣順子<大阪公立大学 高等教育研究開発センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など


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