8月8日の木曜日の夕方,私のスマートフォンが突然,警告音を鳴らして津波に関する情報を表示しました.私は兵庫県南部に居ましたが,突然のことでびっくりしました.その後,初めての「南海トラフ地震臨時情報」が発報され,その注意の呼びかけは8月15日に終了したのは皆さんもご存じでしょう.そして,この1週間を落ち着かない気持ちで過ごされたことと思います.
また,この一週間には大きな台風が立て続けに発生し,7号はこの週末に関東・東北方面に近づくようです.台風は,できれば発生してほしくないのですが,そういうわけにもいかないでしょうから,大きな被害をもたらさず,静かにおとなしく通り過ぎるのを祈るばかりです.
さて,ただでさえ恐ろしく暑い今年の夏に,地震と台風により日々の生活を脅かされるのは,心身共に疲弊しますが,この一週間で,スーパーの品ぞろえには大きな影響が出ています.もともと,今年の夏はお米が不足気味になるという話は耳にしていましたが,このタイミングで私の近所のスーパーやドラッグストアからは,すっかり米が消えています.レトルトのご飯はたくさん売っているのですが,お米が消えました.
ペットボトルの水も消えているようです.また,カセットコント用のカセットガスも品薄になっていました.やはり,「南海トラフ地震臨時情報」が出たことで,多くの人に危機感もたらしているのだと思います.
ところで,この「南海トラフ地震臨時情報」というのは,一体何なのかご存じでしたでしょうか.『もう,終わったことだから今更知らなくていい』というものではないので,なんとなく「怖いものが発表された」とか「とりあえず,地震で逃げる用意をすればいいのだろう」と思っていた方は,確認をしておきましょう.
詳しく説明されているのは,例えば以下の内閣府の防災情報のページです.
南海トラフ地震臨時情報が発表されたら! : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)
「南海トラフ地震臨時情報」は、気象庁から発表される情報で,南海トラフ沿いで地震発生の可能性が高まってきたというような観測がされた場合に発表されます.
今回は,8日に宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震があり,調査され,「巨大地震注意」が発表されました.今更ですが,何をするべきだったのかを確認すると,備えを確認し,地震が起こったらすぐに避難できるように再確認をすること,です.
なお,「巨大地震注意」の他に,「巨大地震警戒」という発表もあります.注意よりもより一層に備えるというのは言葉の雰囲気からわかりますが,この場合もまずは備えの再確認を.そして,場合によっては事前避難をする必要があります.
ここまで見ていて大切なのは,「巨大地震注意」も「巨大地震警戒」も,内閣府の防災情報のページには,まずやるべきことは「日ごろの備えの再確認」です.ということは,日ごろから備えをしておくことが前提で,日ごろから備えをしておかなければならないのです.
今回,備えの再確認をできましたか?
まさか,「これを機に備えた」ではないですよね・・・?
今回,慌てて備蓄品を新たにそろえ始めた方は,今回の地震による「巨大地震注意」の呼びかけは終了しましたが,そのまま災害への準備を行ってください.大きな地震がもう来ないと決定したわけではありません.また,台風や長雨などによる災害が起きやすい時期です.
停電,断水,ガスの供給停止,下水の利用停止,物流が途絶えるなど,何がどう起こるかわかりませんから,家の中に数日分の食べ物,飲み物,簡易トイレと生活用品があるように,順番に買い足してローリングストックをしておきましょう.