夏野菜の最盛期もそろそろ終わりかな。人も野菜も暑さ疲れで収穫量も減り始める。まだまだ暑い日は続くが暦は、立秋を迎えた。5月に蒔いた緑肥用の植物も人の背丈をゆうに超え、刈り取り漉き込み少し早い様だが秋冬野菜の為の土づくりが始まる。畑で育てる野菜は、小松菜、水菜蕪や大根などアブラナ科の野菜が多い。今年の緑肥は、ソルゴーというイネ科の大型の1年草。同じ科の野菜ばかり育てていると土壌中に様々な偏りが生じるので生育の旺盛なソルゴーに土壌中に残った養分を吸収させ一度植物の身体にしてしまう。それを 刈り取り、粉砕、漉き込む。イネ科の植物は、土の中での分解が遅いので微生物の働きでゆっくり吸収した養分を放出することになる。それが、土に馴染んだ頃秋野菜の種蒔きが始まる。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。