キノコバエの幼虫の食害は、収穫期を迎えたホウレン草に順次移っていった。なかなか厄介だ。有機物の畑への投入は、慎重で有るべきだという基本的なことを忘れていた。料理で言えば食中毒を起こさない為にしっかり加熱するといった様なことかな。多少のことは、畑の土に基礎体力が有るから大丈夫と言う過信が落とし穴になってしまったのかもしれない。畑の土の基礎体力は高いほうだと思っているが、これを機に対策を考えたい。そこで今回は、廃菌床を直接畑に漉き込むのではなく廃菌床を粉砕し、ぼかし肥料と混ぜ合わせ再発酵させた。1週間ほどで60度まで温度が上昇した。何度か撹拌すれば低温殺菌完了。と都合よく運べば良いが・・・いずれにせよ手間を省いてはいけないということを再認識した。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。