畑をトラクターで耕すとふかふかで平らになった土の上には、いろんな動物の足跡が付く。先ず這い出してきた虫やミミズ目当てに鳥たちがやって来る。鳥たちは、軽いがふかふかの土の上には小鳥の足跡も残る。シラサギやアオサギならはっきりと残る。翌朝には、イタチや最近は、アライグマの足跡もついている。お腹を引きずった跡が有るのは、カメ。足跡が、一列に並んでいるのは、キツネ。夜に出没しているのを見たから間違いない。野良犬は、耕したての畑が、大好きでふかふかの土の上で大暴れして行く。先日今まで見たことの無い足跡が残っていた。ウサギの後ろ足のような跡が二つ並んで等間隔で伸びている。でもウサギなら前足の跡も小さく二つ残るはず。後ろ足だけを同時に踏み切り同時に着地している様なのだ。そんな動物想像してみてもなかなか思いつかない。大自然の中には、不思議なことが沢山あると思うが、人の営みの間近で人工物の隙間を埋めるような小さな自然の中にも不思議な事が、有るものだ。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。