私が、中学生の頃だったか『せまい日本そんなに急いでどこへ行く』と言う交通標語が通学路だった国道の歩道橋に掲げられていた。『それでも急げば早く着く』と言う下の句を作ったのを覚えている。でも何故今時分こんな標語を不意に思い出したのだろう。そうそう北陸新幹線の延伸による特急サンダーバードの廃止のニュースだ。新幹線の駅が出来た場所は良いが、それ以外の所は、在来線への乗り継ぎを考えればそれ程メリットを感じられないのではないかと思った時、ふとあの標語を思い出したのだ。成長期にあった日本と成長期であった自分には、なんとなく成長にブレーキを掛けるように感じてピンと来なかった。それを揶揄するような気持で作ったのが下の句だったと思う。でも今あの標語を生産性向上第一の現在の日本中に貼ってみたい気がする。もちろん交通標語として。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。