前回は薬の飲み忘れの話題でしたので、今回は粉薬を飲む時の豆知識をご紹介します。粉薬を飲む時に苦かったり、飲みづらかったら、昔はよくオブラートを使いましたね。オブラートに薬を包んで飲もうとすると、口にくっついて飲みにくかった記憶がある方があるかも知れません。最近は粉薬が減って、オブラートもあまり見かけなくなりましたが、今でもあります。皆さん既に御存知かも知れませんが、薬剤師に教えてもらったところ、オブラートは薬を包んだら、そのまま舌の上に乗せて飲むのではなく、飲む前にチャポンと水につけてから飲むのが正しい使い方だそうです。水につけるとオブラートにとろみが出るので、それを水と一緒に飲むとつるんと喉を通って飲みやすくなります。オブラートのパッケージを確認すると、確かにその様に書かれているのですが、知らずに薬を包んだらそのまま口に入れている人が多いのではないかと思います。
昔、オブラートに包んだキャンディがあって、口に入れるとくっついて食べにくかったことがあり、薬をどうしてオブラートを包むのかなぁ、苦さを隠す為かなぁと思っていました。でも、そもそも水につけるもので、そのまま口に入れるものではなかったのです。今もオブラートは市販されていますし、種類もたくさんあります。最初からロート状になっていて、そこに粉薬を入れたら、上をつかんで一旦、水につけて飲み込むタイプのものもあります。ドラッグストアに行ったら、どんなオブラートがあるか、確認してみて下さい。
※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。