どうすれば良い介護サービスを受けることが出来ますか?
どこのデイサービスセンターを週に何回利用するか、どんな福祉用具をレンタルするか、どの事業所のヘルパーさんに来てもらうか等、介護保険を使って計画的にサービスを受けるには「ケアプラン(介護サービス計画書)」を作成する必要があります。要介護度によって使えるサービスの限度が決まっているので、その範囲で適切なサービスを受けられる様にケアマネさんがプランを作成するのですが、どんなプランになるかはそれぞれのケアマネさんが持っている情報量に左右されるところがあります。ですから、利用する人や家族はケアマネさんに自分達の希望を出来るだけ伝えることが大切です(要支援1、2の要支援者に対しては地域包括支援センターがケアプランを作成します。地域包括支援センターは住んでいるところにより決まっているため、地域包括支援センターを選ぶことはできません。本文では、介護度1から5までの、要介護者についての内容です)。
ケアマネさんによっては、例えば福祉用具などの場合、自分が所属する事業所が持っている福祉用具で賄おうとするケースもあって、希望を伝えても「その福祉用具は借りられません」と言われることがあります。「ないのなら仕方ないな」と提案されたモノで納得できればいいですが、提案があまりに貧弱だと、場合によってはケアマネさんを替えた方が良い時もあります。ケアマネさんには豊富な知識とネットワークが必要なのですが、残念ながらかなり差があるのが現状です。個人の力量だけでなく、所属している事業所との関係で出来ることが制限されてしまうのです。ですから、「他の所のサービスも使わせてほしい」とか「ここのデイサービスセンターも試してみたい」といった希望があれば、遠慮せずに利用者側からケアマネさんに伝えてみましょう。
※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。