夏が過ぎ、2学期が始まり、2週間ほどが過ぎました。
私が暮らす兵庫県では、今月末まで緊急事態宣言が延び、学校行事も延期になったり、形を変えたりして、義務教育も高校も、なんとか学校生活が継続されています。
もう長くなってきたコロナ禍での生活。
コロナ禍によって変わったのは、マスクや距離感だけでなく、暮らしの中のネット利用の状況も挙げられます。私自身の生活を見ても、会議がオンラインになったり、買い物をネットで行い、とても便利になっています。
一方で、特に子どもの暮らしの変化を見てみると、「デジタルネイティブ」と言われる世代だけに、ICT機器へのなじみは早いようですが、その娯楽的な面白さや、人とどんどん繋がり抜けられなくなることから、ネットへの依存も多くみられるように思います。私の耳に直接または間接的に入る相談も、ネット依存からのトラブルやゲーム依存の話題が、コロナ禍以降増えています。
ところで、SNSを利用するなかで、トラブルに巻き込まれる子どもは絶えません。いくら、両親や学校が注意をしても、子どもはいつの間にか親も知らないアプリやSNSを駆使して、知り合います。大人の想像力では、見えない相手は危険かもしれないと警戒できますが、子どもの想像力では、甘い言葉をかけてくる相手に危険を感じるのは難しいものでしょう。また、成長過程で、周囲の大人のしつけや厳しさに辟易している年頃だと、理解を示してくれ(るように見えて)、受容してくれる(ように見える)存在は、理想的で魅力的に見えるでしょう。悪意ある大人から見れば、そんな子どもの気持ちを利用するのは、容易いことです。
どのような注意喚起で、子どもたちが安全にネットを利用できるのでしょう。繰り返し伝える事、わかりやすい言葉で伝える事、子ども自身の頭で考えて納得できる事・・・。失敗の中から学ぶには危なすぎるものなので、やはり「情報リテラシーの向上」を目指していくことが大切です。
それにしても、子どもが行動範囲を広げ、周囲の大人に反抗して・・・というのは、成長過程ではごく普通にあることですが、ネット社会は、その行動範囲の広がりが途方もなく広くなります。大人の私達も、「ネットって苦手」と言わずに、どんどん出てくる新しいものにチャレンジし続けることが必要な時代なのかもしれません。