立春を過ぎ種を播いた春野菜が、生育を始め保温用に着せておいた不織布を持ち上げてくる。同時に雑草たちも大きく成り始めるので、ここで不織布を外し、野菜の条間と畝間を軽く耕す。こうすることで小さな雑草の根を起し除草することが出来る。まだこの時期は、害虫の活動も無いので再度被覆することはしない。暖かい直射日光と風を当てると、がっしりとした頼もしい野菜に育つ。翌々日畑を見に行った。小松菜の姿がおかしい。よく見ると葉が食いちぎられている。ヒヨドリに食われた。早速不織布を取りに帰り、掛け直した。少し軟弱な生育になるかもしれないが、食われてしまうよりましだ。何かヒヨドリが寄り付かない脅しを考えねば。なかなかすんなりとは、収穫させてもらえない。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。