4月に収獲予定だった新玉ねぎの生育が非常に悪かった。ほぼ全滅状態。かろうじて生き残った株を抜き取ってみると、膨らみかけた玉の部分に穴があけられ、中に種バエの幼虫が侵入していた。おそらく他の株も種バエの幼虫の食害で枯れてしまったのだと思う。自家発酵肥料を使うようになってから被害は激減していた。しかし全くゼロではなかったことも事実。彼らにとって好条件が整えば、一気にその数を増やす。どんな要因で好条件が揃ってしまったのか考える必要はあるが、殺虫剤を使わず被害を抑制すると言う考え方は、ウイルスのパンデミックにおける三密を避けると言う考え方とよく似ているが、畑での野菜の密集はなかなか避けがたい。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。