今年の秋は、ほうれん草が発芽不良になってしまった畑が多い。現在収穫中のほうれん草もまばらに生育したものを掻き集めて何とか出荷しているような状態で、次の作付けの物が大きくなるまで育成期間を設けなければならなくなってしまった。様々な要因が重なっていると思うので原因の特定は難しいが、秋には大量に種を播く肥料も大量に必要となるが自家製発酵肥料も播種後半には、段々と未熟気味な物を使用することになる。気温が低くなる時期なので普通なら問題ないが、この秋は、夏日になることも多かった。土の中に入ってから活発に再発酵したり、小さな虫などが発生し発芽したての芽に悪さをしたのかもしれない。一般的には、有機肥料と農薬を併用すれば防げる事例ということで片付いてしまうのだが、他の農家の圃場でも散見されたのでもっと違う理由かもしれない。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。