『22年目の告白-私が殺人犯です-』などの入江悠がメガホンを取った、AI社会になった近未来の日本が舞台のSFサスペンス。
人工知能が暴走し日本中を巻き込む大惨事を起こすさまを、入江監督のオリジナル脚本で描く。ドラマシリーズ「JIN -仁-」などの大沢たかおが主人公を演じるほか、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、三浦友和らが共演する。
《あらすじ》
天才科学者の桐生(大沢たかお)が開発した医療AI「のぞみ」が、国民の膨大な個人データを基に、人間を選別し殺りくを始める。
人々がパニックに陥る中、AIを暴走させたテロリストと断定された桐生は逃走を図るが、警察のAI監視システムによって徐々に追い詰められていく。
一方、桐生の義弟で「のぞみ」を運営する企業の代表を務める西村(賀来賢人)は、事態の収束に動いていた。
このタイトル!もし、医療用AIが暴走したら怖いなと思わせます!
入江悠監督がふたたび日本をパニックに陥れます。
少子高齢化への憂慮や政治不信も上手に背景に取り込みつつ、親子愛と人類愛に帰着させる脚本もよくできてます。
オリジナル脚本で、このキャスト&スケールの大作を手掛けた功績は認めても・・・。
近未来の話なので、昆虫サイズのドローンなどの“開発されそう”な小道具も面白い。
あまりに無能すぎる警察の描写など、トホホ感も際立ちますが、大沢たかお演じる主人公と娘の行動に理解に苦しむところもありますが、意図されるするメッセージはきちんと伝わります。大沢たかおが、トム・ハンクス演じる博士に見えてきました。
しかし、AIが崩壊するとエライことですね。
★★85点★★