22歳の頃、北海道から京都への徒歩の旅の途中思い描いたことは、自然と共に生きること。社会との接点を保ちつつ農薬や化学肥料を使わない農業を生業とすることで33年たった。今何とかその思いを形にしたつもりでいるが社会的インパクトを与えるにはあまりにも小さかった。しかし17歳の少女グレタさんの行動は、なんと力強いことか。有機農業への思いを父に打ち明けた時の猛烈な反対に若かった私は、奮起した。グレタさんの前には、はるかに巨大な反発が立ちはだかる。それに臆することの無い勇気はいったいどこから来るのだろう。かけがえのない大切な自然と末永く暮らしたい。それは、決して生活の質を落とすことではなく高めることなのだから。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。