20年ほど前までノルウエー産海藻の粉末と島根県石見産のゼオライトと言う鉱物を畑に入れていた。このほかにも良い野菜を育てたい一心で高価な資材を多用していた。今思えば、○○農法と言う様な農業ビジネスにはまっていたのかもしれないと振り返る。しかしその海藻粉末は、火傷をした時に水で練って湿布にしておくと不思議と痛みが引き傷跡も残らなかった。ゼオライトは、胃腸の調子が悪い時水に溶いてその上澄み液を飲むと胸のむかつきが収まった。その時は、値段の割にその効果を野菜作りで認めることは出来なかった。ただ良い物を畑に入れればよいと思っていた節があるので技術的にまだまだ未熟だったのかもしれない。今、あの海藻とゼオライトを発酵肥料の材料として加えてみたらどうなるのだろうと思った。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。