日本の人口が減少に転じて数年になる。しかし世界的には、人口爆発と言われる人口の増加が続いている。
地球には、太陽光以外のエネルギーは外部からやって来ない。何億年もの間そのエネルギー収支で地球上の生命が維持されてきた。しかし人類は、過去の太陽エネルギー遺産を発見しそれを大量に消費することで人口を爆発させている。日本が人口減少に転じた理由は様々論じられているが、その原因は、はっきりしないと言うのが本当のところだと思う。もしかするとある程度社会が成熟すると人口が増えすぎることの危険性を本能的に察知し抑止的になるのかもしれない。過去の遺産は、いずれ尽きる。太陽エネルギー収支の範囲内で慎ましくも楽しい生き方を、生物としての人は、望んでいるのではないだろうか。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。