私は、車が好きだ。でも何故か最新の自動車には、あまり心がときめかない。最新のテクノロジーに興味が無いわけではない。どちらかと言えば関心の高い方だ。でも最新の技術に頼りきりになる事に疑問も有る。新しいものが様々なものを加味したうえで過去のものより優れているかと言えばそうではないと思っているからだ。最近高齢者の自動車事故が話題となり、運転を補助する機能を車に付加する事が必要と考えられている。私が免許を取ったころに比べると、車の運転は、非常に簡単になった。ハンドルやブレーキは、軽い力で楽々作動し、クラッチは無くなり、シフトチェンジしなくても良くなった。アクセルを踏みさえすればいくらでも加速する。便利なものの裏を見ることを忘れてはいけないと思う。私の愛車は、20年前に生産が終了した古い車だ。でも手入れをすれば、とても長く乗ることが出来る。もし廃車になったとしても文字通り鉄の塊としてほぼ100%リサイクル出来る。便利でも複雑すぎるものは、かえって不便かもしれない。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。