京都辺りでは、玉ねぎやジャガイモの収穫時期は、梅雨と重なる。出来るだけ晴れた日に収獲してしましたいが、梅雨に入ってしまえばなかなか思う様にはいかない。赤玉ねぎは、一足早くお天気続きの間に収穫することが出来た。玉が太り、生育が休眠状態になると葉の付け根部分がしぼみ始め倒れてしまう。葉が倒れることが収穫の合図となる。土から抜き取った玉ねぎをカラリと乾かすために数時間畝の上に並べておき、他の仕事を済ませ、葉と根を切り落とし土を払って出荷出来る状態にしておいた。翌日出荷の為に準備しておいた赤玉ねぎの様子がおかしい。片側だけが腐った様になって赤色が抜けている。病気に掛かっていた訳でもないし、おかしいなと思って考えていたが、干していた時の日差しが強すぎたため火傷の様になってしまったのだと分かった。5月の日差しは想像以上に強い。しかし同じ畝の上に有って抜き取っていない玉ねぎは、直射日光に当たっても平気なのだ。大地と繋がった状態の植物は、とてもとても強い。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。