もの凄く綺麗な月が、東の空の雲の隙間から見えたり隠れたりしていた。収穫した野菜の箱詰めが終わり、トラックに積み込もうと作業場の扉をガラッと開けると、大きな明るいまん丸のお月様が目に飛び込んできた。しばし眺める。この月が徐々にかけて行き、次の新月が旧暦の元日になる。年末は、忙しくて神棚の古いお札さん等がそのままになっている事を思い出した。旧元日までに神社に納め、そして元日に出来なかった畑の神さん参りの続きをしなくてはならない。暖冬で生育が前進してしまった野菜の収穫がひと段落し、次の野菜の収穫まで少し間が空きそうなので、ちょっと落ち着ける。そんな事を考えながら2杯目のコンテナを積み込む時、月は、雲に隠れてしまっていた。トラックに乗り、ラジオを付けると綺麗なお月様が話題になっていた。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。