暮は忙しかった。新年を迎える為に仏壇と神棚のそうじだけは済ませ、年越しとなった。元日の畑の神様参りの為の準備をする。お米とお塩・お酒と小豆いつもなら31日に氏神様にお参りして古いお札を納め、新しいお札と畑の撒く清めの砂を授かって来るのだが、行けなかった。こんな時は、旧暦のお正月までに済ませれば良いと先送りする事にした。元日は、家族全員とお雑煮を食べることが出来た。地方の大学に行った二人も、日頃はそれなりに自立した暮らしをしているとは思うけれど、実家では子供に返るのか、まだ皆が小さかった頃の様な生活に戻ったような気がした。そして畑の神様参りに出かけた。お清めの砂は、10か所ある畑の4隅に撒くのだが、畑の周囲を囲む畔の総延長は2000mになる。今年はそれが無かったので比較的早く終わった。旧正月までに1人で済ませる事になるがちょっと寂しい気がする。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。