台風が過ぎるとまた猛暑日が戻ってきた。先週の土曜日は、日付けが変わる少し前に消防団に召集が掛かった。まだその時は、東からやって来た台風に強い危機感を持っていなかった。器具庫前に出した活動中を示す提灯は温かみのある光を溢していた。２時間ほどたち提灯が揺れないように括り付けていた水の入ったバケツが持ち上がった音がした。急に風が強まっている。３時頃をピークに強風と雨は３時間ほど続いた。幸い地元に災害は無く、召集は解除となり畑を見に行った。道中ゴミ箱や波板、傘などが散乱していた。畑に着くとビニールハウスのビニールが大きくはためいている。破れたか！５棟中３棟のビニールが破れて使い物にならなくなった。幸いツルムラサキのハウスは、助かった。発酵肥料を作っている小屋の屋根の波板も一部捲れ上がってしまった。肥料そのものには予めブルーシートを掛けておいたので、あまり濡れずに済んだ。露地の野菜は、強風に痛めつけられていた。被害の少なかった野菜を収穫して回った。台風本番は、これからだ。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。