平和を作る高校生

来週の木曜日は長崎原爆忌ですね。月曜日は広島原爆忌です。スイス・ジュネーブにある国連ヨーロッパ本部に核兵器廃絶を求める署名を集めている高校生のことが、報道されています。

高校生平和大使 高校生1万人署名活動」のサイトによると、インドとパキスタンが核実験を強行した1998年から続く運動だそうです。
紛争下での学校の軍事利用を禁止する「学校保護宣言」への調印を、日本政府に求めている高校生もいます(ガッコイショ隊)。

学校は建物が頑丈にできているなど、実は軍事利用しやすい施設なので、戦争がはじまると基地や倉庫、拷問施設にされることが多くあります。そうなると子どもたちの命が危険になる上に、教育を受ける権利も否定されます。

なお、学校保護宣言の内容などについてはこちらのサイトをご覧ください<学校保護宣言のサイト>。宣言文やガイドラインも掲載されています。
残念ながら日本は調印していません。学校保護宣言は「開校中の学校や大学を軍事利益のためにいかなる形でも使用してはならない」としているのですが、日本の外務省や防衛省は「有事になった際は学校を使用することがあり得るため、調印することはできない」という立場です。つまり、現在の日本政府の立場は「有事の際は学校を軍事施設として利用する」ということなのでしょうか?

なお、上のサイトでは学校保護宣言に調印している国が73か国になっていますが、イギリスとドイツも調印しましたので、75か国になっています。

最後に、ガッコイショ隊が政府に届けた署名の写真がこちら。政府は受け取りはしましたが、前向きな返答はありません。

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西垣順子<大阪市立大学 大学教育研究センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など。


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