「情緒的有機農業」は、心に訴えかける力は有るが、安心安全の根拠に乏しいこともある。科学的裏付けも必要だと思う。しかし、科学には限界が有り未知なことも多い。「科学で分からないということが分かった。」と言われた方もいる。「あるがままの京野菜」とは、なんと情緒的な名前を付けたことか。全く科学的な名前ではない。ちょっと説明的な言い方をすれば、「我々が生活している同じ身近な環境で、他の生物を根こそぎ排除することなく有機物(生き物)の循環から逸脱することの無い農業の収穫物」と言えるかな。慣行農業を行っていた時より病害虫の害が減り味も良くなったと思う。病害虫がいなくなったのではないが、それらのことに何らかの科学的根拠は有るのだと思う。誰か、科学的に研究してくれないかな。
※京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。