東京新聞の26日の記事によると、自民党の憲法改正推進本部が31日に全体会合を開いて緊急事態条項を議論するそうです。改憲というと9条だけが注目されがちで、緊急事態条項には関心がない人が少なくないかも知れません。 大規模災害やテロなどの非常事態に対処するために一時的に政府に強い権限を与えるものですが、2016年3月「報道ステーション」降板前の古舘さんがドイツからのレポを交えて、その危うさを伝えていました。この特集は2016年のギャラクシー賞を受賞しています。今、改めて視聴し、今後の動きに注目したいと思います。
以前古舘さんが緊急事態条項の恐ろしさを訴えていました。
この放送があった当時から”改悪案”の中身は何も変わっていませんが、
もう今ではこのような放送はされないでしょう。
どうぞご覧ください。#ヤバすぎる緊急事態条項https://t.co/FirGQ0DjK6— アトロポス@【改憲阻止】 (@mkdvoltmcnsub) January 24, 2018
文字起こしをしたものもありました。27日の記事では「自民党は私権の制限は規定せず、衆院議員の任期延長を認める特例に絞る方針」とあります。それなら問題ないと思うかも知れませんが、「法案は小さく産んで、大きく育てる」が持論の政治家さんたちなので、憲法も最初は小さく加えて、国民がよく知らない間に修正される可能性もあります。敢えて小さくした理由は「緊急事態条項は絶対に諦めないという意志表示だとも言える」との指摘も。いずれにしても緊急事態条項の本質はドイツの全権委任法と同じであることは、肝に銘じておきましょう。(モモ母)