こころ野便り~農業について思う。これから その4

有機農業は、理想郷の農業ではない。自然と真正面から向き合う覚悟を必要とする農業である。
宮沢賢治をよく理解できなかった。「雨にも負けず、風にも負けず・・・」の様な人を偽善的だとすら思っていた。しかし、有機農業に取り組むうち「そんな人」が、理想像としておぼろげに姿を現し始めた。「そんな奴、居らんやろ」と思いながら「そんな人」に憧れを抱くようになった。自然と向き合い平和に暮らしてゆくには、宮沢賢治のことを少しは、理解できなくてはならない様だ。そんな意味で、門井慶喜著「銀河鉄道の父」は、面白かった。本の帯に「天才の父は大変だ!」とある。天才の理想を少し俯瞰してみる。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら

 


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