こころ野便り~農業について思う。チャレンジ編 その12

農薬や化学肥料を使わず野菜を育てることはた易いことではない。発酵肥料が上手く作れたからと言って万能でも魔法でもない。常に何らかの課題が有り解決出来たり出来なかったり。より便利に快適に豊かさを求める人間社会とその気候風土の中で常に極相へと向かう無為自然との狭間で食べ物を獲るために土を耕す。母は言う。「農薬や化学肥料を使わずによくここまで野菜が作れる様になったな」亡き父も驚くだろうと。それに付け加えて「ほんの少し薬を使えば完璧なのに」と。確かにそうすることで課題は解決し、生産性が飛躍的に向上することは、確実だ。しかし、安易な方を選んでいたら足元の大自然には、気付いていなかっただろう。有機農業を通じて些細な所に大自然の存在を発見したことを誇りに思っている。この事実は、じれんまも有るものの様々な面で私の心を豊かにしている。
私が、心の豊かさ等と文章を綴っている間に妻は、夜遅くまでかかって今月の請求書を仕上げてくれていた。私が、心豊かで居られるのは、妻のお陰だった。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら


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