はいせつよもやま話~車椅子での外出-車椅子のメンテナンスを忘れずに

介助者と一緒に車椅子で外出する時には、介助者が車椅子をちゃんと動かせるかどうかがとても大切です。「ティッピングレバー」と言われる棒が後ろにあって、そこを踏むとキャスター(前の小さな車輪)が上がります。これを踏み込んで、キャスターを適切に上げられるか等、出来れば介助者も予め練習をしてから押して欲しいと思います。ティッピングレバーをうまく使うとかなりの段差越えが出来るのですが、操作方法を知らない人が少なくありません。要介護ではないお友達か誰かを乗せて押してみたり、折り畳んでみたり、車椅子を実際に触って練習してみると良いでしょう。
出発する時に車輪の空気が抜けていないか、ブレーキがちゃんと効くかといったメンテナンスをすることも忘れずに。車輪の空気が抜けていることが結構多く、空気が抜けていると介助者も押しにくいですし、乗っている人もお尻に響いて座り心地が悪くなってしまいます。自転車のタイヤの空気が抜けたら、こぎにくいですよね。それと同じです。車椅子のメンテナンスは意外と大事で、埃がすごく溜まっていたり、施設で使っているものだと食べ物がたくさんすき間に入っていて不潔だったりすることもあります。体が弱い人には色々なリスクがある為、車椅子は清潔にしておいてください。今はアルミ素材が中心ですが、それでも傷がついて錆びて来ることがあります。ですから置く場所もよく考えましょう。玄関の中で保管しているなら問題ないと思いますが、外だと風雨に打たれて劣化すると危険ですから、カバーを被せると良いでしょう。専用のカバーもあります。でも、わざわざ車椅子用を買わなくても、何かのカバーを被せておくと安心です。介助者がいる場合もいない場合も、夜の外出にはピカッと光る反射材をつけることをおススメします。

「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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