戦争に反対するロシアの人々

前回から連載記事を始めるつもりだったのですが、ウクライナ情勢の急展開を受けて、予定を変更します。私は国際政治の専門家ではないので、この状況の背景や今後を分析したりはできませんが、少し気になるtweetを見つけたのでした。日本で暮らすロシア系の人々のお子さんが、学校などで「ロシアが悪い」と言われて辛い思いをしているということでした。ではこの問題を学校で話題にしないほうが良いのかというと、そんなことはないと思います。
日本の主要メディアでも少しは報道されているようですが、扱いが小さいのが、ロシア市民による戦争反対の表明です。そんなことを表明すれば、拘束されたり、迫害されたりするリスクが高い中、勇気を出して行動している人たちがいます。強権によって鎮静化されてしまう可能性の高い声だからこそ、世界がその人たちのことを覚えておく必要があると思います。またこのことを伝えることで、学校などでの子どもたちへの説明のニュアンスも大きく変わると思います。
ちなみに私はロシア語は全く分かりませんが、google翻訳を使うと結構読めるものですね。「ロシア語→日本語」だけでは変な訳になるところは、「ロシア語→英語」の翻訳と照らし合わせると十分に補うことができました。


モスクワの中心部を「戦争反対」と言いながら行進する人々の映像もあります。


スポーツ選手も。


日本語で読める記事や映像も出始めました。


残念ながら、言論弾圧が襲い掛かっています。


最後に、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシア市民に向けて、ロシア語で行ったスピーチがあるのですが、それを(英訳を経て)日本語訳しているtweetがありましたので掲載しておきます(下記のtweetをクリックすると全文が読めます)。このくだりが印象的だと思います。「隣人は常に、お互いを文化的に豊かにします。しかしそれは、彼我をまとめてひとつにしてしまうというわけではなく、また、わたしたちをあなたがたへ溶かし込んでしまうことでもありません。私たちには「違い」がありますが、それは私たちが敵対する理由にはなりません。」


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西垣順子<大阪市立大学 大学教育研究センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など。


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