Weekend Review~「ムーミン谷の冬」

ムーミンと言えば岸田今日子の声のアニメで育った世代です。子供の頃、図書館にあったトーベヤンソンの原作本を何冊か読みましたが、「ムーミン谷の冬」は親に買ってもらったので、家にありました。処分した記憶はないので、今もどこかにあるはずですが、見当たらないので、文庫本を買って数十年ぶりに再読しました。冬眠しているムーミン一家の中で、何故かムーミントロールだけ目が覚めてしまい、初めての雪景色や今まで知っているのとは違う世界が広がっていて、冬特有の住人たちと出会ったり。北欧の厳しい冬の静寂とその中でキャラクター達が動き回る様子が伝わって、大人になっても十分楽しる、冬におススメの一冊です。
おしゃまさんってその風貌から男の子の様に思ってたけど、女の子だったんですね。「おしゃま」というくらいだから、そりゃそうなんですけど、子供の頃の受け取り方は不正確だったりします。アニメの印象でわがままでおこりんぼうのイメージだったミイは、「いつも自分ひとりで楽しむことを知っている」子で、氷姫が通り過ぎて死んでしまったりすくんに「あたいが悲しんだら、それがりすさんにとって、なにかの役にたつの、たちゃしない」なんて含蓄のあることを言ったりする魅力的なキャラでした。ミムラ姉さんがお姉さんなのは知ってたけど、ミムラ母さんというのもいた様だし、ミイとスナフキンが異父兄弟というのも最近になって初めて知りました。しかもミィの弟! アニメのスナフキンは西本裕行さんの渋い声で、すごい大人だと思っていたのでビックリです。思えば、岸田今日子に西本裕行、高木均など、新劇界の実力派が声優をしていたんですよね。
トーペヤンソンのムーミンのシリーズはイラストが秀逸なんですが、「ムーミン谷の冬」を読み返してみて、家に飾ってるカレンダーやポストカードなどのお気に入りの多くが「ムーミン谷の冬」が出典だったんだと気づきました。そうとは知らずに選んでた訳ですが、子供の頃に読んでた本の記憶が無意識に作用して、知らず知らずチョイスしていたのかも知れません。子供の頃に見たもの、聞いたことは、その人に大きな影響を与える様です。(モモ母)


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