はいせつよもやま話~車椅子での外出-クッションは必需品

外出の際に車椅子を使う場合、いかなる車椅子であっても気を付けたいのは、きちんとクッションを選ぶことです。車椅子を動かすと、どうしても振動があります。外出先で車椅子を畳む時に邪魔なので、クッションを使わなかったり、簡単な座布団を使うことが多いのですが、長く座っていたらお尻が痛くなって来ますし、痩せていると褥瘡リスクも高くなります。何より車いすの座面はシート張りのため、骨盤が安定せずに姿勢が崩れます。その意味でも車椅子にクッションは不可欠です。
姿勢が崩れて前に滑った形で座りがちな人は、以前はベルトで結わえたりしていましたが、その姿勢は辛いですし拘束にもなるため、適切なクッションを使用しないといけません。車椅子の奥行きがあり過ぎる場合は、背中にクッションがある方が楽に座れます。しっかり座れるかどうかは人によってかなり違います。背中のクッションの高さも人によって異なるため、介護ショップなどの福祉用具専門相談員に相談されるのがよいと思います。介護保険の福祉用具貸与のなかで、クッションは車椅子付属品ですから、安価で借りることができます。概ね安価なクッションの場合は、お尻の重さが支えられずに、底づきしてしまうことがあり、そうなると体圧分散できず意味がありません。最近はビーズとウレタンを組み合わせる等、底づきしにくい様な工夫をした商品もあります。クッションはピンからキリまであって、高いものは数万円するものもありますが、車椅子にはその人の状態に応じたクッションを選ぶということを頭に入れておきましょう。

「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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