日本の恥と変化の兆し

先週末は大学入試センター試験でした。最近ネット上で話題になっていた言葉に「センター試験痴漢」というものがあります。テレビでも取り上げられたようですね。酷い話です。


日本社会における性暴力の実態は、年末に紹介した動画「日本の隠された恥」でも出てきました。大きな問題のひとつに、「被害に遭った人が責められる、バッシングされる」ということがあると思います。例えば「痴漢に遭った人が**という服装をしていたから」というもの。どんな服装をしていても、痴漢をした方が悪いに決まっています。


このような状況が、被害に遭った女性が警察などに被害を訴えることができないという結果を生んでいると思われます。


ネットやメディア上にも、その状況を助長するようなコンテンツがたくさんあります。


他方で、伊藤詩織さんの勇気ある行動やMeToo、KuTooなど、声を上げ始めた女性たちによる変化の兆しもあるように思います(思いたいです)。


諸外国でも最初は酷い状況があり、一歩一歩進んできたのだと思います。


今日も多くの人々が電車を使って移動しているわけですが、卑怯な暴力が無くなる日が一日も早く来ますように、と思います。
追記:センター試験が終わるころ、「『痴漢やめろは男性に失礼だ』という意見があるけれどもそれこそ男性に失礼でしょう」とう趣旨のtweetをいくつか見かけました。


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西垣順子<大阪市立大学 大学教育研究センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など。


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