川村輝夫の映画情報~「ハンターキラー潜航せよ」

ジョージ・ウォーレス、ドン・キースの小説を原作にしたアクション。
消息を絶ったアメリカ海軍原子力潜水艦の捜索に向かった潜水艦の運命を描く。
監督は『裏切りの獣たち』などのドノヴァン・マーシュ。
キャストには、『エンド・オブ・キングダム』などのジェラルド・バトラー、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』などのゲイリー・オールドマンらがそろう。

《あらすじ》
ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)が艦長を務めるアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦ハンターキラーに、ロシア近海で行方不明になった同海軍原潜の捜索命令が下る。
やがてハンターキラーは、沈没したロシア海軍の原潜を発見し、生存していた艦長を捕虜として拘束する。さらにロシアで極秘偵察任務にあたるネイビーシールズが、世界の命運を左右する巨大な陰謀をつかむ。それを受けてハンターキラーは、敵だらけのロシア海域に潜航する。

潜水艦の敵は、敵潜水艦か、敵巡洋艦ですが、スリルがあるのは、潜水艦対潜水艦です。できるだけ素早く動いて、相手に見つからないようにして、相手を攻撃するわけですが。これが、息をのむような緊張感を伴います。海底深く潜ると、水圧が強くかかり、船体が潰れかねません。かといって、水深の浅いところでは、すぐに敵に見つかります。魚雷を避けたり、厚い氷の影に身を隠したり、音に反応する最新兵器をすり抜けたりと潜水艦バトルの最前線に身を置く気分が味わえる痛快アクション。
水面下には危険がいっぱいとハラハラする緊迫感と閉塞感たっぷりな潜水艦映画ですが、シールズが活躍する陸上のアクションも用意されています。壮大なスケールの筋書きや怒鳴り散らすオスカー俳優G・オールドマンが二面性を感じさせたりもするけれど、Bムービー好きにはたまらないチープさ満載。叩き上げのアメリカ人艦長や部下から敬愛される古風なロシア人艦長といったカリカチュア化された軍人像などツッコミどころも多く、それさえも楽しめるのは間違いありません。
★★85点★★


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