認知症の人の行方不明や徘徊、自動車運転にかかわる実態調査

「公益社団法人認知症の人と家族の会」が「認知症の人の行方不明や徘徊、自動車運転にかかわる実態調査」を実施しました。家族の会では、認知症の人の行方不明や徘徊がどのような場面や状況で生じているのか、発見に向けて家族などはどのような努力をして発見に至っているのか、あるいは至っていないのか、行方不明を予防するための対策をどのように講じているのかなどを明らかにすることを目的にこの調査を行いました。また、認知症の人の自動車運転に関する状況について、運転免許返納や、事故防止に向けて家族などはどのような対応をしているのかについて明らかにすることも併せて実施されました。

調査結果を見ると行方不明や交通事故に遭った人は70代がピーク。80代は自力で歩くことが難しくなるためか少し減っています。皆さんご近所に事情を話し、持ち物に連絡先を書いたり玄関にセンサーチャイムをつけるなど、防止のための工夫をされていますが、そのための費用に数万、機器のレンタル等に毎月2000~3000円、捜査のために結構な費用がかかっているケースもあって、最高10万円というのは驚きました。認知症の人の自動車運転については本人を説得して免許を返納してもらうのが難しいことや代替手段がない等、多くの課題があります。今回の貴重な調査で、現状や当事者家族の声を知ることが、ほかの認知症の人と暮らす人にとって参考になるのは勿論、支援体制の充実や法律の整備などにつながることを期待したいと思います。(モモ母)


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