はいせつよもやま話~進歩した福祉用具を使いこなす

福祉用具や排泄ケアに興味を持ったきっかけは、母が入院中にベッドから降りようとして転倒してから、おむつをするようになったことでした。目が殆ど見えなかった母は自分でベッドを下りてトイレに行くのが難しくなってしまったのです。今では当たり前になった電動ベッドも当時はなく、手動でハンドルを回して背上げをするのが精一杯でしたし、高さも踏み台がなければ下りられないほど高いものでした。今は寝ている時は転落防止のためベッドをうんと低くすることができますし、ベッドから立ち上がったり、車椅子に移る時には適切な高さにすることで、動作が楽になります。ベッドに座る時は足の裏が床にしっかりつく高さにすることが大切です。ベッドの端に腰をかけ、床に足をつけて座った姿勢を「端座位(たんざい)」と言って、この状態から立ちづらい人には介助バーを付けたり、座った状態を保つことが難しい場合はテーブルがそばにあると座りやすくなります。立ったり座ったりができればポータブルトイレでの排泄も可能です。福祉用具は母の頃とは随分変わりました。今、日本の福祉用具はかなり発達しています。それをどう使うか、情報があるのとないのでは大きく違う、そんな例をこれからも色々お伝えしたいと思います。※「カナリアに聞く~浜田きよ子さん」で書ききれなかった排泄にまつわる話を、毎月紹介していきます。前回はこちら。排泄に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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